いままで風邪を引いて高熱を出し、寝込んでいました…
やるべきこともできず、友人とのミーティングもShorts Shortのお誘いも全てお断りせざるを得ず…
しかし、この半年間、突っ走って来たので、ここいらで体が悲鳴を上げたのかもしれません。
(と言っている今もまだ少し熱があるのですが…)
たまには体に預けて熱を出して汗をかいて毒素を抜くのもいいかもしれません。
しかし、そんな中でも見てましたよ!
ジョニー・トー。
倒れる前に、見ました。 あの、
「ザ・ミッション〜非情の掟〜」。
いやあ、面白かった。
傑作。
どうしていままで見てなかったんだろう。
3部作の一作目。
2、3作目を見ているだけに、もっとスタイリッシュかなと思っていたのですが、(それはカメラワーク、ということだけです)
もう10年以上の作品であり、まだジョニー・トーが巨匠としていまより認められていなかった
だけに、2、3作目と明らかに予算が違うのがわかります。
それでも、全然見劣りせず、ぐいぐいひっぱり込まれる。
僕が見たDVDは音が悪く、ちょっとアナログ的な音だったので、なおさらだったのですが、
あの、今となってはチープにさえ聞こえるシンセサイザーの音楽。
これがまた、良い。
耳に残る。
そして、緊張感と爽快感とドキドキ感、ワクワク感をしっかりと残す。
すごく単純な曲なので、毎日頭の中でぐるぐるへヴィーローテーションです(笑)
サウンドワークも当時、画期的だったと思います。
銃弾が何かに当たった後の響き方。
この効果音がいい。
現実にはない音ですが、あの強調の仕方が素晴らしい。
すでにこの時にジョニー・トー監督のサウンドの美学は完成されていたのかもしれません。
この映画で好きなシーンは沢山ありますが、特に
花火タバコのシーン(中庭)
セブンイレブン前のコーヒー缶を取ろうとするグヮイの仕草
紙くずでサッカーをする5人
が大好きでした。
台本のない撮影スタイルだからこそ生まれ得た、素晴らしいシーンでもあると思います。
そして、ドンパチの多い作品にも関わらず、食卓を囲む食事のシーンや生活やかわいさなど、人間のいとおしさがしっかり描かれているからこそ、面白いと感じるのかもしれません。
ジョニー・トー作品は、「絆」や「義理」、「情」を描くことが多いのですが、これも多分に漏れず、殺し屋の「掟」と「情」の間で揺れ動く心のスリルを描いていて、ラストには痺れました。
これぞ、男の美学!
その後、改めて2作目の
「エグザイル/絆」
を見ましたが、登場人物がつながっているので、なるほど、あの人とあの人がこうなってああなっているのか…
と新たな発見があって、感情移入も一回目よりしやすかったです。
そして、倒れている時に寝ながら見たのが、
「エレクション〜黒社会〜」
です。
これも2を最初に見てしまっていたのですが、逆繋がりでキャラが同じなので、これも存分に楽しめました。
レンゲを喰うなんて!
エレクションはあれだけバイオレントな作品なのに、全然銃が出て来ないのがすごい。
それが香港の黒社会なのかもしれませんが、ドンパチよりも強烈な印象を与えます。
2はすさまじい人間の欲望が絡み、最終的には…
これは見てください。
1、2ともお薦めです。
これも倒れる前ですが、
「スリ」。
そろそろふとんに入ります。
次回に感想アップします!
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