もうすでに2週間も経ってしまいましたが、『第9地区』の試写に行ってきました!
南アフリカ出身の新鋭、ニール・ブロムカンプ監督のSF映画で、『ロードオブザリング』のピーター・ジャクソンがプロデュースした、見た目は超大作ですが、ハリウッド的に見ると、”超低予算”。
もちろん、日本に於ける超低予算とはワケが違うのですが…
しかし、この映画、非常に面白い。
大興奮。
役者も監督の友人でプロデューサーをやっている人で、特に有名な人でもない上、他に誰がでているかといっても、誰も知らないばかり。
僕は役者が誰が出ていないと見に行かない、というタイプではないので、全然気にならないのですが、そういうことが気になる人でも、多分、この作品に於いては、気にならないでしょう。
なぜなら、この、全編にあふれる、情熱と覚悟、そしてユーモア。
勢いがすごい。
「これをどうしてもやるんだ!」
という気概が伝わって来て、そして、実は現代の社会風刺や、世界中で起こっている様々な問題を示唆しているストーリー、将来こういったこともあり得るだろう、という設定。
それを、のっけからハイテンションで最後まで見せ切る!
主人公にいつの間にか感情移入して、最後には拳を握りしめているような感覚になる、熱い、人間ドラマがそこにある。
これは、必見です。
僕はあまりSF超大作などは見に行かないのですが、これは、面白い。
グイグイ引っ張られる。
そして、笑える。
映画を見て、滅多に涙しない僕ですが、これにはやられました。
いろんな感情がごっちゃになって、もう、ジャンル映画とはこうなければならない、という垣根を超えているような気がしました。
そして、ニール監督の《覚悟》が全面ににじみ出ていて、それをダイレクトに感じて、胸が熱くなりました。
4/10から公開のようです。
皆さん、是非!
お招きくださった、わたなべりんたろうさん、ありがとうございました!