先月トロントで行われた、
新世代映画祭。
今年が2年目となる新しい映画祭ですが、新世代、というだけあって、若手の日本映画の作品ばかりが
ラインナップされ、新しい才能を見つけようというコンセプトのもと、短編含め、23本の映画と、溝口健二監督がインディペンデントだったころの作品の上映等も行われました。
メインビジュアルは「てんとう虫のおとむらい」の近藤聡乃さんの画。
僕がトロント入りしたのは、7/21。NYからMega busというバスに乗って、かれこれ13時間。

夜明けのバッファロー付近。空気がすごく澄んでいた。
カナダの国境を越えて入国したところ。

これがメガバス!安くて綺麗!近くの席の赤ちゃん連れた母親のヘッドホンがやたらうるさかった…
まあ、それも旅。
朝到着でしたが、途中渋滞のため、1時間半も遅れました。
今回の映画祭のキュレーターの一人、クリスさんとは、去年のドイツ・ニッポンコネクションでお会いしていましたが、一年ちょっとぶりの再会でした!
なのに、1時間半も待たせてしまい、アメリカの携帯もつながらず、連絡するすべもなく…
しかし、クリスさんは朝早いのに、ちゃんと待っていてくれました。
早速、宿泊先のクリスさんのお家へ!
途中、クッキー工場があり、いいにほひが!

左からクリスさん、その彼女のポリー、近藤聡乃さん、サンフランシスコから
来たジョン。
クリスさんの家には、ちょうど僕と入れ替わりで泊まっていた、NY在住のアーティスト、
近藤聡乃さんが。
近藤さんのアニメーションには、あの、「たま」の知久さんの音楽が!
ジョンは、SF出身のアメリカ人。日本映画とVシネマに詳しい。ポリーはとっても明るくて、
テンション高めの面白い人!
僕がNYのおみやげで買っていった、デビッドリンチコーヒーを渡すと、すぐさま、
「これ、私の!」
と言ってかなりテンション高めに奪っていきましたが、翌日の朝からちゃんとコーヒーを出してくれました(笑)
まずは、ポリーさんにトロントの街を案内してもらいました。
NYとは違い、落ち着いていて、家が整然と並び、まるでロンドンの風景に似ていました。
あるDVDショップにも連れて行ってもらいました。
ここには世界中のセレクションされたものばかりでなく、日本映画も結構置いてあって、面白かったです。

結構マニアック!よく集めたなと。
そして、一旦家に帰って、すぐさま会場の日系文化会館へ。
日系文化会館。すでに和風の趣が。
到着すると、館長のジェームズ・ヘロン氏が出迎えてくれ、早速、館内をツアー、と思った瞬間、高橋玄監督がいらっしゃったので、早速、挨拶!
とっても気さくにお話しして頂き、すぐさま、玄監督がインディペンデント映画をどのように作り、配給して来たかをことこまかに教えて頂き、着いていきなりすごいお話を聞かせて頂きました。
気がつけば、2時間も経っていた程。
玄監督はお話がお上手なので、ついつい引き込まれて時間が経つのを忘れてしまいました。
そんなことをしているうちに、安藤モモ子監督登場!
いよいよ雨踊の会、in トロントだ!
土屋トカチ監督ももうそろそろ来るはず!
そして、開会式。
土屋さんが来ない…
どうやら飛行機が遅れているらしい…
でもどうせ会えるからいいか!

館長のジェームズ・ヘロン氏。ダンディー!

上映会場にはスポンサーのSUBARUの車がなんと二台も!気付けば外にも飾ってあった!
ジェームズ氏の挨拶も終わった頃、ついに土屋トカチ監督登場!
レインダンス組、再集結!
思わずみんなでハグ!
ポスターにみんなで一言ずつ書いて、記念撮影。
左から、高橋玄監督、僕、近藤聡乃さん、安藤モモ子さん、土屋トカチさん、Shaqさん。
すごく奇遇なもので、実はShaqさんとは、5年前に『ハブと拳骨』という作品でご一緒していたのです!
しかも、一緒にお芝居まで…(恥ずかしい…)
そんな再会もあり、テンションが上がりました!
この日は、近藤監督の「てんとう虫のおとむらい」と、
安藤監督の「カケラ」の上映でした。
初日のお客さんは満員御礼。
みなさん、両監督に質問攻め。
良い盛り上がりでこの映画祭はスタートしました。
『ポチの告白』高橋玄監督と。お話がものすごく面白い!
まずは初日は楽しくビールを飲み続け、そのまま外に飲みいくと思いきや…
なんと、カナダは夜1時であらゆるバーが閉まってしまうそう…
高橋玄監督がなんとなく、僕に飲みに行こうよ、と誘ってくれ、二人で飲みにいくことに!
そこでジェームスさん自ら車を運転して、あるバーに連れて行ってくれました。
とっても綺麗なバーで、ビールを奢っていただきました。
僕はバスで寝られなかったせいか、割とすぐ撃沈してしまい、玄監督に
「今日はそろそろ帰ろうか」
と声をかけていただき、帰ることに。
バーのある場所から、玄監督のホテルが近いらしいので、二人で歩き始めました。
そこは人気のない、だだっぴろい道路が走っていて、夜で空気も気持ちいい。
玄監督の色々なお話を聞きながら、二人はあっちでもない、こっちでもない、と静かに歩き続け、
それはさながら、玄監督曰く、
「ジムジャームッシュの映画みたいだよね」
うおー!
僕の大好きなジャームッシュがここで出て来るとは!
まさにそのようなシチュエーション!
オフビートな、あっちでもない、こっちでもない、は、まさにジャームッシュの世界。
異様に歩きましたが、(推定約5キロ)その分、初対面の玄監督とサシで飲めた上にこんな状況で歩けるとは、いやはや、初日から超ツイている日でした!
ちなみに、タクシーは割とすぐつかまり、スムーズに帰れましたとさ。
つづく!
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