手前から、木村圭作さん、緒方美穂さん、園部貴一さん。
お越しいただいた皆様、ありがとうございました!
シネマジャック&ベティでの『ロックアウト』の上映は2009年9月の黄金町映画祭以来、二回目。
そもそも、この映画祭で三宅監督と『Lost&found』に出会ったことで、後の劇場公開につながったのでした。
そういう意味で、運命の劇場。
4日間(?だったと思う)の映画祭の開催期間中、3回ずつ上映があったのですが、三宅監督は初日にしか来れず、そのピンポイントで、劇場公開のため、もう一本、海外で評価されている作品を探していた僕が、奇跡的に三宅監督と出会えたのも、もし、あの時、と考えると、非常に運命的であったのだと言えます。
そして、また一緒にトークショーにも参加させてもらい、今後の黄金町映画祭のあり方や映画祭のあり方、意義などについて色々と話させて頂きました。

チーム『ロックアウト』最集合!いつもありがとうございます!
実は、さきの文化庁のプロジェクトでも、たまたま二人とも5人の監督の中に選ばれ、苦を共にしているということももはや偶然ではなくなっています。
そんな喜びをかみしめつつ、また、去年映画祭でお会いした井川広太郎監督(『東京失格』)や、先日、劇場でお会いしたばかりの福島拓哉監督(『アワ・ブリーフ・エタニティ』)ともとても有意義な時間を過ごすことができました。

左から、福島拓哉監督、井川広太郎監督、僕、三宅伸行監督、中村高寛監督、実行委員の渡辺氏。
映画祭とはどうあるべきか。
作り手として何をしなければならないか。
どうやったらお客さんを劇場に来てもらえるのか。
劇場として何をしなければならないのか。
海外映画祭で評価された意義をどう伝えるのか。
色々と考えさせられ、また、今、どうすべきなのか、色々と意見を交わすことができたように思います。
インディペンデント(メジャーで全国多数の映画館でかかる映画ではないと言う意味においての)
映画を必死で作って来たこの4人の監督は、みな、70’s生まれ。
偶然ですが、もう、僕たちは若くない。
でも、何か憤りを感じ、新しい何かを求めている。
その突破口をそれぞれが必死で探して行動している。
その4人が集まってお客さんの前で議論するだけでも、相当意味があったと思います。
そして、この黄金町映画祭を紹介してくれ、推薦してくれた、映画祭の発起人、中村高寛監督(『ヨコハマメリー』)とも久々に再会することができ、改めて、9年前に出会った時のことを共通の友人であり、カメラマンの中澤くんと爆笑も交えて久々に思い出話をすることもできました。
中村監督とは、当時『ヨコハマメリー』のカメラマンをやっていた中澤くんの紹介で会うことになり、中村監督は、
「今度会う時は、お互いの作品を持って映画祭で会いましょう」
と言ってくれたのを思い出します。
彼はその後、ヨコハマメリーを完成させ、見事ロングラン、そして、バンクーバー映画祭にまで行き、いまだ劇場でしばしば上映され続けています。
脱帽です。
そんな彼に、推薦してもらい、結局、劇場公開につながるきっかけを作ってもらえたというのも、
偶然と言うにはあまりに不自然な気がします。
長く作り続けたり、しがみついていたりすると、こういうことも起こるんだなあ、と改めて、様々な人々に感謝せざるを得ません。
大感謝です。
そして、今回見に来てくださった皆様も、今後なんらかのお世話になると思いますので、よろしくお願い致します!
僕も更に作品を作り続けて、もっと劇場に足を運んでもらえるよう、頑張ります!